8月2日(日)、横浜市栄区のSAKAEST(サカエスタ)で、「和装礼法親子教室」第4回が開催されました。
今回のテーマは「食事礼法」。
礼法講師でもある平沼芳彩が、和食の配膳や食事のマナー、箸の持ち方・扱い方を通して、食卓で大切にしたい「感謝の気持ち」についてお伝えしました。
この教室は、浴衣の着方と日本の礼法を親子で学ぶ、全5回の連続講座です。
「感謝の気持ち」を食卓で表す
この親子教室では、第1回から礼法の基本として、「感謝の気持ち」を大切に学んでいます。
そこで食事礼法でも、その「感謝の気持ち」を食卓でどのように表すのかを考えるところから始めました。
食事の始まりと終わりの挨拶である、
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
そこには、食事を作ってくださった方への感謝だけでなく、私たちが生きるために動物や植物の命をいただいていること、そして自然の恵みによって食事をいただけることへの感謝も込められています。
毎日の食事で何気なく口にしている言葉だからこそ、その意味を知り、心を込めて挨拶することの大切さをお伝えしました。
箸は「命をつなぐ」大切な道具
箸のお話では、箸の語源にも触れました。
毎日の食事で食べ物を口へ運ぶ箸は、私たちの「命をつなぐ」大切な道具です。
普段何気なく手にしている箸ですが、その役割を改めて考えることで、箸を大切に扱うことにもつながります。
実践では、まず和食の基本となる配膳を確認しました。
その後は、一人ひとり箸の持ち方を確認しながら練習。正しく持つことだけではなく、箸の取り上げ方や置き方など、食事の中での箸の扱い方についてもお伝えしました。
礼法は「気持ち」を「形」に表すこと
食事礼法は、単に「きれいに食べるための決まり」を覚えるものではありません。
食べ物の命に感謝すること。
食事を用意してくださった方に感謝すること。
そして、一緒に食卓を囲む相手を思いやること。
そうした気持ちを、挨拶や姿勢、箸遣いなどの「形」に表すことも礼法の一つです。
なぜこの所作をするのか。その意味を知ることで、形だけではない礼法を身につけてほしいと思っています。
「箸置きのある暮らし」を子どもの頃から
そして最後にお伝えしたのが、毎日の暮らしの中で大切にしてほしい「箸置き」の話です。
箸と箸置きはセットです。
箸置きがあることで、食事の途中に箸をきちんと休ませる場所ができ、箸を丁寧に扱う習慣にもつながります。
大人になってから食事のマナーとして覚えるのではなく、小さい頃から食卓に箸置きがあり、自然に使うことが日々の習慣になっていくことが大切です。
そんな「箸置きのある暮らし」を、ご家庭でも大切にしていただけたらと思います。
礼法は、毎日の暮らしの中に
浴衣を着て姿勢を整え、食事の挨拶をし、箸を丁寧に扱う。
一つひとつの所作に込められた意味を知ることで、礼法は特別な場だけのものではなく、毎日の暮らしの中にあるものだと感じてもらえたのではないでしょうか。
今回学んだことを、その日だけの「お作法」で終わらせるのではなく、それぞれのご家庭の食卓でも少しずつ実践していただけたら嬉しく思います。
そして、食べ物への感謝や一緒に食卓を囲む人への思いやりが、日々の食事と箸遣いを通して、子どもたちへ自然に受け継がれていくことを願っています。



この記事を書いた人

NPO法人みんなのお箸プロジェクトでは、「お箸の持ち方講座」や楽しい「自分の箸づくりワークショップ」の実施を通じて、世代を越えてつながりあい、和文化を知り、食との向き合い方や食事の作法を伝えていく活動をしています。
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